AWS、新たな責任共有モデルの「Amazon RDS Custom」をSQL Serverへも拡大。マネージドサービスながらOSへのSSHなども可能。AWS re:Invent 2021
Amazon Web Services(AWS)は、ユーザーがOSやデータベースの構成やバージョンをカスタマイズ可能なマネージドサービス「Amazon RDS Custom」をマイクロソフトのSQL Serverに対応させた「Amazon RDS Custom for SQL Server」を発表しました。
Amazon RDSはデータベースをマネージドサービスとして提供するサービスです。クラウド側でデータベースのプロビジョニング、設定、OSやデータベースのパッチの適用、バックアップ、スケーリングなど運用に関わる操作をすべて行ってくれます。
これは便利な一方で、運用をAWSが責任を持って行うためにデータベースの設定、OSのパッチの適用などの管理はすべてAWSでコントロールすることになります。
すると特定のバージョンにデータベースを固定して運用したい場合や、特定の構成のOSで運用したい場合などはマネージドサービスの要件に合わず、利用したくともできませんでした。
Amazon RDS Customはユーザーと運用責任を共有することでこのマネージドサービスとしての要件を緩和し、Amazon RDSのマネージドサービスでありながら、データベースやOSのパッチ適用、バックアップなどを含むメンテナンスやカスタマイズ、OSへのSSHによるログインなどをユーザーが行えるようになるというものです。
これにより、特定のOS構成やデータベースのバージョンが要求されるようなアプリケーションのバックエンドデータベースにおいても、Amazon RDSのマネージドデータベースが利用できるようになります。
先月、すでにOracleデータベースに対応した「Amazon RDS Custom for Oracle」が発表されていました。
AWS、新たな責任共有モデルの「Amazon RDS Custom for Oracle」リリース。マネージドサービスでありつつホストへSSH、データベースやOSのカスタマイズが可能
そして今回、マイクロソフトのSQL Serverへの対応も発表された、ということになります。
AWS re:Invent 2021
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