AWS Lambdaを拡張して好きな運用ツールと統合できる「AWS Lambda Extensions」が正式リリース
Amazon Web Services(AWS)は、サーバレスコンピューティング基盤を提供する「AWS Lambda」を拡張し、好きな運用ツールとの統合を可能にする新機能「AWS Lambda Extensions」の正式リリースを発表しました。
AWS Lambda Extensionsは拡張用APIを提供
AWS Lambdaは、あらかじめユーザーが記述した関数を登録しておくと、ファイルの保存やHTTPの通信などのイベントに対応した関数を実行してくれるというもの。
ただし関数が実行されるときだけプロセスが起動されるので、監視用のプロセスを常駐させておいて関数が正常に実行されたかどうかを監視する、といったことが容易に実装できませんでした。
AWS Lambda Extentionsを利用することで、関数の起動前や起動中、起動後の診断情報の取得や、実行された関数のコードの計測、関数が実行される直前の設定、関数とは別のプロセスとしてモニタリング用エージェントなどの配置などが可能になります。
AWS Lambda Extensionsは関数の実行環境とは別の拡張用APIを提供することでこれを実現しています。
Extensions APIでは、実行環境のライフサイクルイベントに対応した関数を登録でき、Runtime Logs APIではLambdaサービスがAmazon CloudWatchに送るログと同じものを取得できます。
AWS Lambda Extensionsで統合できるパートナーサービス
AWS Lambda Extensionsで統合可能なさまざまなサービスを含む「AWS Lambdaパートナー」のリストも公開されています。
AppDynamics、Datadog、Kong、New Relicなどのサービスが名前を連ねています。
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AWS Lambda Extensionsは2020年10月に発表された機能です。
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