テスト自動化クラウドサービスの「Autify」、iOSネイティブアプリのテスト自動化に対応、実機不要。これまでのWebアプリに加えて
Webアプリケーションのテスト自動化ツールをサービスとして提供しているAutifyが、iOSのネイティブアプリに対応する「Autify for Mobile (β版)」の提供開始を発表しました。
テスト自動化プラットフォーム「Autify」待望のモバイルアプリ対応版を提供
— AutifyJapan (@AutifyJapan) January 25, 2021
かねてよりご要望が高かったAutifyのモバイルアプリ対応版「Autify for Mobile (β版)」の提供を開始します。
本日より事前申し込み受付を開始しました。 #autify #e2e #testautomation https://t.co/FoxI7KZuSf
Autifyは、Webアプリケーションのテストを、Webブラウザの操作を記録することで簡単に自動化できるクラウドサービス。テストシナリオのコードを記述することなくテストを迅速に作成し、繰り返し実行できるようになります。
作成したテストシナリオはコピーして一部を変更すれば、別のWebアプリケーションのテストにも活用できます。
さらに、Webアプリケーションのユーザーインターフェイスが変更された場合でも、AIがその変更を認識し、影響のあるテストシナリオを自動的にアップデートしてくれるのが大きな特徴です。
テストの実行そのものもクラウドサービス内で行われ、しかも複数の種類のWebブラウザが用意されているため、テスト環境のセットアップなども不要です。
iOSのネイティブアプリケーションのテスト自動化に対応
今回発表された「Autify for Mobile(β版)」は、このAutifyのテスト自動化機能をモバイルアプリケーション、具体的にはiOSのネイティブアプリケーションでも利用可能になる、というもの。
一般に、ネイティブアプリケーションをテストするには、テストのターゲットとなる実機を用意し、そこにアプリケーションを転送し、実行し、結果を確認するという手順となります。
新型コロナ感染症対策などで開発チームが在宅勤務をしている場合はオフィスで実機を共有しつつテストすることができず、開発者の自宅にテスト用の実機をそれぞれ用意するか、あるいはテスト担当者の自宅に実機を集めるなど、実機を用いたテストを行うのが不便な状況となります。
Autify for Mobileでは、Autifyのクラウドサービス上でテストの作成、実行、そしてAIによる変更の認識と自動アップデートなどが行われるため、テストの実行時に実際に実機を用意する必要がなくなります。
テストは夜間の決められた時間に実行するといった設定も可能。結果は自動的にレポートが作成されます。
これにより開発チームが実機を持たなくともテストが可能になり、在宅勤務などの場合でもモバイルアプリケーションのテストを効率よく迅速に実行できるようになります。
「Autify for Mobile (β版)」の申し込みはすでに開始されています。正式な利用料金はWeb版とは別に設定される予定とのことです。
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