Amazon LightsailがIPv6サポートを開始、仮想プライベートサーバ(VPS)として手軽にIPv6を利用可能に
Amazon Web Services(AWS)は、VPS(仮想プライベートサーバ)として提供している「Amazon Lightsail」がIPv6をサポートしたと発表しました。
AWSでは一般に何らかのサービスのためのサーバを用意しようとすると、Amazon EC2による仮想マシンと、Amazon EBSによるストレージと、DNSとしてAmazon Route 53など、さまざまなサービスを組み合わせる必要があります。
そのため、こうしたクラウドの利用になれていない利用者にとって、AWSのサービスを適切に組み合わせることは容易なことではありません。
Amazon Lightsailはこうした複雑な組み合わせを考えることなく、比較的容易にAWS上でサーバを利用できるサービスです。
というのも、Amazon Lightsailはいわゆる仮想プライベートサーバ(VPS)を提供するサービスであるため、最初からサーバ、ストレージ、DNS管理、サーバのモニタリングなどの基本的な機能がデフォルトで提供されているためです。
さらにAmazon Linux、Ubuntu、OpenSuse、Windows ServerなどのOSやWordPress、Redmine、Node.js、Nginxなどの主要なアプリケーションなどのテンプレートも用意されているため、導入も容易。
また、AWSではほとんどのサービスで使った分だけ料金が発生する従量課金となっていますが、Amazon Lightsailは月額420円(3.5ドル)からの月額定額制となっており、料金があらかじめ明確になっている点も利点の1つとなっています。
デフォルトでIPv6が有効に、ファイアウォールも対応
今回の発表は、このAmazon Lightsailでサポートされるというものです。
今後新しく作成されるAmazon Lightsailのインスタンスやコンテナサービス、ロードバランサー、CDNなどにおいては、デフォルトで自動的にIPv6が有効になります。
これによってAmazon Lightsail上のサービスに対してIPv4に加えてIPv6でのアクセスにも対応することとなります。
基本的にIPv4のアドレスはすでに多くの地域で枯渇しており、今後はIPv6の活用が望まれるところです。Amazon LightsailのIPv6サポートは、IPv6対応サービスの導入を容易なものにしてくれることが期待できます。
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