ラズパイでもAmazon ECSを動かせる、「Amazon ECS Anywhere」が正式リリース。ラズパイやオンプレミスのコンテナ環境をAWSから集中管理可能
Amazon Web Services(AWS)は、AWS上のコンテナ基盤サービスである「Amazon ECS(Elastic Container Service)」を、オンプレミスなど任意のサーバなどで実行可能にする「Amazon ECS Anywhere」の正式リリースを発表しました。
With Amazon ECS Anywhere, you can run and manage container-based applications on customer-managed infrastructure, including on-premises on your own virtual machines and bare metal servers. That’s a message worth sharing everywhere and…anywhere. #AWS https://t.co/snbYWbX0qh pic.twitter.com/COKamYa9zl
— Amazon Web Services (@awscloud) May 27, 2021
Amazon ECS Anywhereは、2020年12月に行われたAWS re:Invent 2020で発表されています。
Amazon ECS Anywhereの基となっているAmazon ECSは、AWS上でフルマネージドなDockerコンテナ実行環境を提供するサービスです。
API経由などで、コンテナへのアプリケーションのデプロイ、クラスター管理、ワークロードスケジュール、モニタリングなどを含むコンテナオーケストレーション機能を備えています。
これをAWSの外側にあるサーバでも提供可能にするのが「Amazon ECS Anywhere」です。
Amazon ECS Anywhereのエージェントをインストールしたサーバは、AWS上のAmazon ECSと同じようにAWS上で集中管理できるようになります。
Amazon ECS Anywhereに対応するOSは、CentOS 7/8、RHEL 7、Fedora 32/33、openSUSE Tumbleweed、Ubuntu 18/20、Debian 9/10、SUSE Enterprise Server 15。
そしてCPUはx86_64とARM 64をサポートしているため、Raspberry PiをAmazon ECS Anywhereに対応させることもできます。するとRaspberry PiをAWSからコントロールできるようになるわけです。
AWSのブログ「Amazon VPC と接続可能なおうち Amazon ECS Anywhere クラスターの構築」では、実際に複数台のRaspberry Piをクラスタ構成にし、Amazon ECS Anywhereを導入する様子を紹介しています。気になる方はぜひ参照してみてください。
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