AWS、EC2ルートボリュームをインスタンス実行中に置き換え可能に。トラブルからの迅速な復旧などに有効
AWSは、EC2のルートボリュームをインスタンスを実行したまま置き換え可能にする新機能を発表しました。
ルートボリュームとは、インスタンスを起動し実行するためのOSが割り当てられているAmazon EBSのボリュームです。
今回の新機能ではインスタンスを実行したまま、このAmazon EBSのルートボリュームを起動時点もしくは特定のスナップショットに置き換えられるようになりました。
ルートボリュームを置き換えても、データボリュームの状態には影響を与えません。
また、置き換えた後もインスタンスは同一物理ホスト上で実行が継続し、インスタンスにアタッチされたネットワークインターフェイスおよびパブリックなIPアドレス、プライベートなIPアドレス、DNS名なども維持されます。ただしルートボリューム置き換え時に一旦保留となったネットワークトラフィックはフラッシュされます。
この機能は、実行中のインスタンスのルートボリュームになにか致命的なエラーがあった場合や、間違った構成に書き換えてしまった場合の復旧に有効だと考えられます。
置き換え可能になったのはAmazon EBSのルートボリュームであり、ホストコンピュータに物理的にアタッチされているインスタンスストアは置き換えできず、またベアメタルインスタンスのルートボリュームも置き換えできないと説明されています。
この機能はすべてのパブリックなAWSリージョンおよびAWS GovCloud(米国)リージョンで利用可能になっています。
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