ガートナー「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2021年」を発表。NFTやAIによるソフトウェア開発支援などは過度な期待、黎明期に量子MLなど
米調査会社のガートナーは、「先進テクノロジのハイプ・サイクル:2021年」を発表しました。
ガートナーのハイプサイクルは、技術の登場から安定までを5つのステージに分けて説明したものです。5つのステージは、「黎明期」から始まり、「『過度な期待』のピーク期」「幻滅期」「啓発期」「生産性の安定期」まで。この途中で消えていく技術もあります。
2021年版では1500を超えるテクノロジを同社が分析し、、今後5~10年にわたって高度な競争優位性をもたらす可能性が高い、押さえておくべき先進的なテクノロジおよびトレンドを簡潔にまとめたものとしています。
ハイプサイクルの左からいくつか注目したいテクノロジを見ていきましょう。
黎明期の初期には量子コンピュータを用いて機械学習を実現する「量子ML」や「AI拡張型設計」「AI主導のイノベーション」など、AIによる新たなイノベーションを期待させる技術が並びます。
黎明期の中期には、ブロックチェーンが持つ非中央集権モデルを活用した「分散型金融」、チャットボットのように人間と会話できるインテリジェントなソフトウェアを進化させた「デジタルヒューマン」、人間によるクリエイティブな活動をAIが模倣もしくは支援する「ジェネレーティブAI」など、現在の技術の延長線上にあるように見える技術があります。
そして「『過度な期待』のピーク期」に並ぶのが、新型コロナウイルスの感染拡大によるリモートワークが広がる中で注目されている「従業員コミュニケーション・アプリケーション」、自然言語からプログラムを生成するAIなどをはじめとするAIを活用したソフトウェア開発「AI拡張型ソフトウェア・エンジニアリング」、オークションで高額な金額で落札されたことで話題になった「NFT(非代替性トークン)」、ブロックチェーンのような非中央集権型技術を活用する「分散型アイデンティティ」などです。
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