マイクロソフト、「確定申告への影響を考慮し、Windows Updateを通じた新しいMicrosoft Edgeの配信は令和2年4月1日以降」と発表
Chromiumをベースにしたマイクロソフトの新しいWebブラウザ「Microsoft Edge」の配布が、予定通り1月15日(日本では事実上1月16日)から開始されました。
新しいMicrosoft Edgeは専用のWebサイトからダウンロード可能なほか、Windows Updateを通じて自動的に配布されます。
ただし日本では、Windows Updateによる自動配布は4月1日まで行われないことがマイクロソフトから発表されました。
マイクロソフトの公式ブログに投稿された、新しいMicrosoft Edgeの登場と配布開始を伝える記事「新たな年に新たなブラウザーを – 新しい Microsoft Edge はプレビューを終え、ダウンロード提供を開始」の冒頭で、次のように説明されています。
※日本のお客様に対しては、確定申告への影響を考慮し、Windows Updateを通じた新しいMicrosoft Edgeの配信は令和2年4月1日以降、順次開始される予定です。
確定申告とは、個人事業主や一定の条件に該当する会社員などが前年の税額を確定するための書類を作成し、税務署に提出する手続きのことです。
現在では確定申告のための税額の計算や書類の作成、電子的な手続きなど、多くの処理がWebブラウザでできるようになっています。
今回リリースされた新しいMicrosoft Edgeは、従来のMicrosoft Edgeと名前は一緒でもその中身は根底から全く異なるものです。もしもWindows Updateによって自動的にMicrosoft Edgeが新しいものに入れ替わってしまうと、従来のMicrosoft Edgeに合わせて作られていた書類作成や計算や手続きのためのWebサイトやアプリケーションが動作しない可能性があります。そうなれば、確定申告が大混乱になりかねません。
そのために日本では、Windows Updateによる自動配布を4月1日以降にしたわけです。
この措置により個人ユーザーだけでなく、Windows 10 HomeやProをそのまま導入している多くの企業内ユーザーにとっても、自動的にMicrosoft Edgeがアップデートされるタイミングが4月1日以降になります。
業務でMicrosoft Edgeに依存するアプリケーションを利用している場合には、あらかじめGoogle ChromeなどChromiumベースのWebブラウザで動作確認しておくとイイノではないでしょうか。
Windows Updateによる自動配布に頼らず、いちはやく4月1日以前に新しいMicrosoft Edgeを利用したいユーザーは、専用のWebサイトからダウンロードしてインストールすればすぐに利用を開始できます。
記事執筆時点(202年1月16日)で専用サイトは英語表記になっていますが、ダウンロードしてインストールされた新しいMicrosoft Edgeは日本語メニューが表示され、日本語版Windows 10で問題なく動作しました。
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