Windows Terminal、バージョン2.0に至る今後1年間のロードマップを公開。設定用UIやポップアップメニュー、タブの切り離しなど
マイクロソフトがオープンソースで開発してきたWindows用のターミナルエミュレータソフトウェア「Windows Terminal」は、5月に正式版となる「Windows Terminal 1.0」がリリースされました。
Windows Terminal 1.0はタブ機能を備え、タブごとにSSH経由でのほかのサーバへの接続、Windows Subsystem for Linux、コマンドプロンプトやPowerShellなど、さまざまなコマンドラインを開くことができます。
タブはそれぞれ独立したインスタンスになっているため、万が一いずれかのタブがクラッシュしても、ほかのタブの接続には影響しない、などの特徴を備えています。
Windows Terminal 2.0に至る今後1年のロードマップを公開
そしてWindows Termninalは今後も開発が続き、1カ月ごとにアップデート版が登場します。予定では7月末にWindows Terminal 1.1、8月末にWindows Terminal 1.2とアップデートが進み、2021年5月末にはWindow Terminal 2.0に到達するのです。
この来年の5月末までの約1年のあいだ、どのような機能を開発していくのか、Windows Terminal開発チームはGitHubでロードマップを公開しました。
ロードマップには開発サイクルと上記のアップデート予定、そして優先度付けされた新機能候補のリストが並んでいます。
例えば最も優先度の高い「Proiority:0」には、「Settings UI」と「Command palette」の2つが設定されています。
「Settings UI」は、現時点でWindows Terminalの設定は設定ファイルをエディタで編集することになっているため、それをUIを使って簡単にできるようにする機能。「Command Palette」は、いま利用可能なコマンド一覧をポップアップメニューで表示する機能でうす。
次の「Priority:1」には6つの新機能候補が並んでいます。例えばタブを分離可能にする「Tab tear-off」、URLをクリッカブルにする「Clickable links」、画面配色などのテーマづくりを行える「Overall theme support」などがあります。
毎月のアップデートはVisual Studio Codeで行われている開発サイクルと同じです。そしてそのようなアップデートが繰り返されてきた結果、Visual Studio Codeは数多くあるコードエディタや開発環境のなかでも非常にリッチで柔軟な開発環境へと急速に成長してきました。
Windows Terminalもこれから始まる毎月のアップデートによって、そうした成長を見せてくれることが期待されます。
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