VMwareがRaspberry Pi 4対応の「ESXi-Arm」を実験的リリース。vSphere 7相当の仮想化ハイパーバイザ
VMwareは、Raspberry Pi 4対応の仮想化ハイパーバイザ「ESXi-Arm」を実験的ソフトウェアとして公開しました。
Annoucing the ESXi for Arm fling! You can now get playing with ESXi on @Raspberry_Pi 4 and other @Arm
— VMware vSphere (@VMwarevSphere) October 6, 2020
based devices! Check it out:https://t.co/LXb7DEPUor
VMwareは2018年11月にスペインのバルセロナで開催したイベント「VMworld 2018 Europe」でRaspberry Pi用のvSphere ESXi仮想化ハイパーバイザを開発していることを明らかにし、デモンストレーションを行っていました。
「ESXi-Arm」が対応するRaspberry Piは「Raspberry Pi 4b」で、メモリ容量は4GBと8GBの両方が対象となっていますが8GBが強く推奨されています。
また、Raspberry Pi以外のARMプロセッサ搭載デバイスとして「LS1046A-based NXP Freeway」「SolidRun Honeycomb LX2」「Lenovo ThinkSystem HR330A (Ampere eMAG)」「Avantek Workstation (Ampere eMAG)」などにも対応。
「ESXi-Arm」の機能はvSphere 7相当とされています。vSphere 7ではサーバ仮想化やvMotion、ストレージ仮想化のvSAN、ネットワーク仮想化のNSX-Tなどの統合に加え、Kubernetesとの統合なども行われたバージョンです。
ただし今回公開されたのは実験的リリースのため、ドキュメントに明示的に動作することが記された機能以外の動作は期待できないとのこと。
また実験的リリースのため180日で自動的にライセンスが切れるようになっており、再び利用するには再インストールが必要となっています。
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先週、Xenプロジェクトは仮想化ハイパーバイザのXenをRaspberry Pi 4へ移植したことを発表しています。現時点でより完成度の高い仮想化ハイパーバイザを試したい場合には、こちらの方がよさそうです。
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