「VMware on IBM Cloud」、IBMがハイパーバイザレイヤまで運用管理するマネージドサービスを提供開始
IBMは、IBM Cloud上でVMware環境を提供するVMware on IBM Cloudソリューションで、ハイパーバイザのレイヤまでマネージドサービスとして提供する「IBM Cloud for VMware Solutions Shared」(IC4V Shared)を正式サービスとしたことを発表しました。
これまでVMware on IBM Cloudソリューションでは、顧客ごとに専用のベアメタルサーバを提供し顧客自身がハイパーバイザのレイヤまで運用管理する、シングルテナント方式かつクライアントマネージド方式で提供されてきました。
この方式では顧客がハイパーバイザまで操作でき、VMware VirtualSAN(vSAN)の高度な機能まで利用可能です。
今回提供開始されたIC4V Sharedは、IBM Cloudの物理サーバを複数の顧客が共有するマルチテナントで、ハイパーバイザレイヤまでIBMが管理するマネージドサービスとして提供されます。
IC4V Sharedでは時間単位で利用できる「On Demand」タイプと、あらかじめリソースを月単位、年単位で確保する「Reserved」タイプの2つがあります。
IC4V Sharedの提供により、顧客はIBM Cloudでより柔軟にVMware環境を利用できるようになるため、一時的なワークロードの増加に対する柔軟性やスケーラビリティへの対応や、災害時などにのみ要求されるバックアップ用リソースなどの確保などが容易になると見られます。
またマネージドサービスによって顧客は運用の手間が省けるため、運用コストの削減目的や、オンプレミスのVMware環境上のアプリケーションなどをクラウド環境へ移行する選択肢にもなるでしょう。
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