マイクロソフト、「Universal Print」のパブリックプレビュー開始。プリンタサーバをクラウド化し、プリンタドライバのインストールを不要に
マイクロソフトは、プリンタサーバをクラウド化し、クライアントPCへのプリンタドライバのインストールを不要にする「Universal Print」のパブリックプレビュー開始を発表しました。
Universal Printは今年の3月に発表された新サービスです。
仮想デスクトップやアプリケーションのクラウド化によって、PCをネットワークにつなぐだけでさまざまなアプリケーションが簡単に利用可能になりました。その一方でプリンタを利用した印刷だけは、プリンタごとに異なるプリンタドライバをPCにインストールするなどの手間が必要でした。
こうした手間を解決すると共に、プリンタをAzure Active Directoryによって組織全体で統合管理し、集中してモニタリングやコンフィグレーションの設定などを可能にするのがUniversal Printです。
マイクロソフトは、Universal Printを用いることで、ゼロトラストネットワーク上でAzure Active Directoryを用いてプリンタを管理でき、従来のプリントサーバも不要となり、利用者はシングルサインオンですぐプリンタを利用可能になる、といった利点があると説明しています。
Universal Printはマイクロソフトと下記のパートナーの協力によって開発されているとのこと。
Universal Printのパブリックプレビューは、まずMicrosoft 365 E5/A5の利用者からスタートし、8月にはMicrosoft 365 E3/A3とWindows 10 Enterprise E3/E5、9月にはMicrosoft 365 Business/F3そして全Microsoft 365ユーザーへと広がる予定です。
クラウドベースのプリンタソリューションとしては、Googleがクラウド経由で印刷を可能にするGoogleクラウドプリントを提供しています。しかしGoogleクラウドプリントは今年の12月31日で終了することがすでに発表されています。
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