SQL Serverのレイテンシをミリ秒以下にストレージが自動最適化、「SQL Integrated Storage」をTintriが提供開始

2020年8月6日

データダイレクト・ネットワークス・ジャパンTintri 事業部(以下Tintri)は、マイクロソフトのSQL Serverの性能を自動的に最適化し、ミリ秒以下のレイテンシの維持やスナップショットによるデータ保護などを専門知識なしに行えるストレージの新機能「SQL Integrated Storage」を国内で提供開始したと発表しました

ストレージへのアクセスを理解して自動最適化

Tintriはもともと、ストレージ内に保存された仮想マシンへのアクセスパターンなどをストレージが理解し、ストレージ内のキャッシュや帯域幅などをダイナミックに最適化することで、自動的に仮想マシンに対してQoSを基にした高い性能を発揮できるという特徴を備えた、仮想マシン専用のストレージを提供してきました。

特に大量の仮想マシンを高密度で稼働させるVDI(仮想デスクトップ)などの用途で高いコストパフォーマンスと自動化による運用の負担軽減を実現できるとして評価されていました。

今回提供が開始された「SQL Integrated Storage」は、この技術をリレーショナルデータベースに応用したものです。

データベースに対するアクセスをストレージが理解し、ストレージのリソースを動的に調整。自動的にI/O性能を保証するQoSを提供することで、ミリ秒以下のレイテンシを維持する機能を備えています。

fig ストレージのリソースを自動的に最適配置することで、仮想マシン上のワークロードやSQL ServerのQoSを実現する

データベース運用におけるストレージレベルのチューニングは一定の知識や経験が求められるため、それらが自動的に最適化されるのは便利だといえるでしょう。

データベースのスナップショット作成による保護や、容量と性能予測も

これ以外にもSQL Integrated Storageは、データベースまたはデータベースのグループごとにスナップショットを作成することで、データベースのデータを保護し、容易にリカバリ可能にする機能も提供。

データベースのクローン機能でテスト環境などもすぐに準備可能。

また、データベース単位やインスタンス単位で性能、容量などのきめ細かい情報を把握でき、異常などをリアルタイムで識別することで問題の解決を迅速化。

さらに過去3年分の履歴データなどをもとに機械学習を用いて今後の容量と性能の要件を最大で18カ月先まで予測することもできます。

対応するデータベースはWindows Server 2016以降およびMicrosoft SQL Server 2016以降となっています。

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