Raspberry Pi 4で仮想化ハイパーバイザが実行可能に。Xenハイパーバイザが移植完了を発表
Xenプロジェクトは、仮想化ハイパーバイザのXenがRaspbery Pi 4に移植されたことを発表しました。
Xen now runs on Raspberry Pi 4! Read this article from @stabellinist and @rhatr on how we got here and how you can run Xen on RPi 4, including an "easy button" with @LF_Edge's #ProjectEve https://t.co/rC2qLDt7wW
— XenProject.org (@xen_org) September 29, 2020
XenのRaspberry Pi 4への移植はそれほど簡単ではなかったようで、Xenプロジェクトのブログ「Xen on Raspberry Pi 4 adventures」でその技術的なハードルのいくつかが紹介されています。
1つ目は、最初の1GBにしかアクセスできなかった、という問題。
The first hurdle was the availability of low memory addresses. RPi4 has devices that can only access the first 1GB of RAM.
そして最大の問題は、物理アドレスとDMAアドレスが異なるという特殊な仕様だったと。
To our surprise and astonishment, the Raspberry Pi 4 was the very first platform to have physical addresses different from DMA addresses, causing the Xen subsystem in Linux to break.
これらをXenハイパーバイザのコード(Xen 4.1.4)やLinuxのコード(Linux 5.9)を修正することで対応を実現させたとのことです。
Raspberry Pi 4でXenハイパーバイザを導入する方法は前述のブログ「Xen on Raspberry Pi 4 adventures」で紹介されているほか、エッジ仮想化を推進しているLinux Foundationの「Project Eve」からも導入可能になっていると説明されています。
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