Rancher Labs、Kubernetesに対応したコンテナベースの分散ブロックストレージ「Longhorn」正式リリース
Rancher Labsは、Kubernetesに対応したクラウドネイティブなコンテナベースのブロックストレージシステム「Longhorn」の正式リリースを発表しました。
Say hello to Longhorn GA. A #CNCF project since 2019, Longhorn is a fast, reliable, general-purpose persistent block storage solution built for #Kubernetes https://t.co/7PNpGR7sjc #devops #storage
— Rancher Labs (@Rancher_Labs) June 2, 2020
Longhornは2017年4月に同社がオープンソースのプロジェクトとして開発を発表。2019年にはCloud Native Computing Foundationのサンドボックスプロジェクトとなりました。
参考:コンテナとマイクロサービスを基盤とした分散ブロックストレージ「Longhorn」をRancher Labsが発表
Longhornの特徴は、ブロックストレージをマイクロサービスアーキテクチャによりコンテナを用いて実装している点にあります。
具体的には、コンテナ上で稼働するストレージエンジンによってネットワーク上のサーバ群に内蔵されたストレージをブロックストレージのプールとし、そこからコンテナや仮想マシンに対してストレージボリュームを提供する、というものです。
ボリュームごとにエンジンが稼働するようになっているため、分散環境上にある大量のコンテナがそれぞれボリュームを持つとすると、その数だけエンジンが稼働する構造になっています。こうした分散構造がマイクロサービスアーキテクチャに相当します。
Longhornでは、ボリュームのサイズ、IOPSによる性能、レプリカ数の設定、無停止でのボリュームの拡張などが可能。シンプロビジョニング、スナップショット、NFSやS3互換オブジェクトへのバックアップとリストア機能を備え、クロスクラスタ構成によるディザスタリカバリにも対応します。
同社はLonghornをKubernetesに対応したエンタープライズグレードのベンダニュートラルなストレージソリューションだと説明しています。
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2020年7月、同社はSUSEによって買収されることが発表されました。
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