「PHP 8」リリース候補版が登場、JITコンパイラによる高速化など。11月に正式版を予定
PHP言語の次期メジャーバージョンアップ版となる「PHP 8」の最初のリリース候補版が登場しました。
The first release candidate of PHP 8.0 is out! It is testing time, and extension authors can now rely on the API/ABI no longer changing.
— php.net (@official_php) October 2, 2020
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There are also security releases for PHP 7.2, 7.3, and 7,4 so get upgrading!
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PHP 8は、2015年12月に登場したPHP 7から5年ぶりのメジャーバージョンアップとなります。
参考:「PHP 7」正式版が登場。PHPにとって10年ぶりのメジャーバージョンアップ。実行速度は旧バージョンの2倍以上
PHP 7ではPHP 5.x系から約2倍の実行速度を達成しましたが、PHP 8ではさらに性能向上を実現するためにJITコンパイラを搭載します。
JITコンパイラはプログラムの実行と並行してコンパイルを行い、ネイティブコードを生成するというもの。事前にコンパイル作業が不要なためプログラムを手軽に実行できるうえ、ネイティブコードによる高速な実行が期待できます。
そのほかPHP 8では、変数に複数の型を持たせる「ユニオン型」、引数の名前を使って関数に引数を渡せるため、引数の順番が自由になる「Named Arguments」など、いくつかの新機能も追加予定です。
PHP 8の正式リリースは今年11月26日に登場予定。いまのところこの予定が変更されることはないとされていますが、リリース候補版の状況によっては変更される可能性も残されているとのことです。
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