オラクル、インメモリグリッドの「Oracle Coherence」をオープンソース化。「Oracle Coherence Community Edition」を発表
オラクルは、同社が商用製品として提供しているインメモリグリッドの「Oracle Coherence」の中核機能をオープンソース化した「Oracle Coherence Community Edition」を発表しました。
Coherence goes open-source! https://t.co/v3gR5WBJsg
— Oracle Coherence (@OracleCoherence) June 25, 2020
Oracle Coherenceは、データベースの手前に設置することで巨大な共有データベースキャッシュとして機能し、システムのボトルネックになりやすいデータベースの性能やスケーラビリティの向上を実現します。
それだけでなく、万が一データベースが落ちたとしてもそれをクライアントに対して隠蔽できるため、クライアントは処理を継続しつつ裏でフェイルオーバーなどを実行することで、システム全体の可用性の向上も実現するなどの機能も提供します。
Oracle Coherenceは複数サーバ構成による分散キャッシュ機能を提供しスケールアウト可能であるため、Oracle Coherence自身も高いスケーラビリティと可用性を実現しています。インメモリグリッドの代表的製品の1つです。
マイクロサービスにおいてのインメモリグリッドは、クラスタ内やクラスタ間でのステートの共有やデータベースキャッシュとしての利用などが期待されます。
オラクルは引き続き、商用製品としての「Oracle Coherence Enterprise Edition」と「Oracle Coherence Grid Edition」の開発や提供を継続。
オープンソース化された「Oracle Coherence Community Edition」も継続的なバージョンアップが行われていく予定です。
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