MongoDB AtlasがAWS/Azure/GCPにまたがるマルチクラウドクラスタ構成をマネージドサービスでサポート。特定のクラウドが全部落ちても影響しない運用が可能に
MongoDBのマネージドサービス「MongoDB Atlas」を提供しているMongoDB社は、MongoDB Atlasの新機能としてAWS、Microsoft Azure、Google Cloudにまたがるマルチクラウドクラスタ構成の実現を発表しました。
Introducing multi-cloud clusters on MongoDB Atlas - enabling customers to run apps simultaneously across AWS, GCP, and Azure: https://t.co/WHVL2XfRRy
— MongoDB (@MongoDB) October 20, 2020
これにより特定のクラウドや地域に依存しない、極めて可用性の高いデータベース運用が可能になります。
さらに、AWSとAzureとGoogle Cloud間で自動的にレプリケーションされた分散データベースを運用の手間をかけることなく利用できるため、複数のクラウド上で稼働しているアプリケーションのデータを統合する、あるいはクラウドをまたがったアプリケーション連携などが容易になります。
MongoDB Atlas multi-cloud clusters enables organizations to extend the geographic reach of their applications by allowing them to replicate data across all three major cloud providers to any of the currently 79 supported cloud regions worldwide.
MongoDB Atlasのマルチクラウドクラスタによって、3つの主要クラウドプロバイダーによる世界中の79のリージョンのいずれに対してもデータをレプリケートできるようになるため、アプリケーションの地理的範囲を拡大することができます。
Multi-cloud clusters also gives organizations the unprecedented flexibility to seamlessly migrate their data—a typically onerous challenge—from one cloud provider to another to meet the changing needs of their application or business requirements.
さらに、マルチクラウドクラスタであれば、アプリケーションやビジネス要件のニーズの変化に合わせて発生する、通常であれば面倒な、クラウドから別のクラウドへのデータマイグレーションをこれまでになく柔軟かつシームレスに実現できるようになります。
データベースやアプリケーションの可用性を高めるために、複数のクラウドにまたがった運用を行うというアイデアは誰もが思いつくものでしょう。しかし実際に自分で実装し運用するとなると手間がかかることもまた容易に想像できます。
MongoDB Atlasのマルチクラウドクラスタ機能は、それをマネージドサービスで提供することで、誰でも簡単に利用可能にしました。今後注目されるサービスになるのではないでしょうか。
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