ハイパーコンバージドインフラでMicrosoft Azureとのハイブリッドクラウドを実現する「Azure Stack HCI」正式リリース
マイクロソフトは、ハイパーコンバージドインフラでMicrosoft Azureとハイブリッドクラウドを実現する「Azure Stack HCI」の正式リリースを発表しました。
下記はAzure Stack HCIのPMリード Cosmos Darwin氏のツイート。
ANNOUNCEMENTS TODAY! #AzureStackHCI is GA and ready for production deployments. New 'Integrated Systems' in an all-new catalog. And based on popular demand, we're disclosing some of our roadmap for 2021, with demos. Read the blog! https://t.co/rVQIBNWs1J #StorageSpacesDirect pic.twitter.com/wa89dnFRaw
— Cosmos Darwin (@CosmosDarwin) December 10, 2020
ハイパーコンバージドインフラとは、ストレージを備えたサーバを2台以上高速なネットワークで接続し、クラスタ構成にすることでスケーラブルなサーバとストレージを実現するシステムです。オンプレミス向けの仮想化基盤やプライベートクラウド基盤として普及し始めています。
Azure Stack HCIは、このハイパーコンバージドインフラを基盤にMicrosoft Azureと同様に仮想マシンやWindowsワークロード、Linuxワークロードや各種サービスを実行できるようにするもの。
Microsoft Azureのコンソールから集中管理することで、ハイブリッドクラウドを構築しバックアップやモニタリングなどの運用管理が容易にできます。
Azure Stack HCIは、あらかじめハイパーコンバージド構成のハードウェアシステムにソフトウェアが組み込まれたシステムがDell TechnologiesやLenovoなどのパートナーから提供されるほか、マイクロソフトのWebサイトからソフトウェアをダウンロードしてユーザー自身がサーバにインストールし、試すこともできます(30日間は無料)。
最小構成はサーバ2台からで、利用料はサブスクリプションとなっています。
マイクロソフトは今後もAzure Stack HCIの機能強化を予定しており、Azure Arcによる統合管理、ネットワーク構成の自動化、SR-IOVを活用したGPU管理などが今後実現されるとしています。
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