Kubernetesを40MBのシングルバイナリとした軽量ディストリビューション「K3s」がCloud Native Computing Foundationのサンドボックスプロジェクトに採用
Rancher Labsは、Kubernetesを徹底的にスリムダウンして40MBのシングルバイナリに納めたKubernetesのディストリビューション「K3s」(ケースリーエス)が、Cloud Native Computing Foundation(CNCF)のサンドボックスプロジェクトに採用されたことを明らかにしました。
#K3s -- the lightweight #Kubernetes distro -- has joined the @CloudNativeFdn as a Sandbox Project https://t.co/Z7ghjwDgYx @ibuildthecloud @GuerillaNerd #CNCF pic.twitter.com/Rm1KJsKhuI
— Rancher Labs (@Rancher_Labs) August 26, 2020
Kubernetesは、コンテナオーケストレーションツールとして事実上の標準となっているオープンソースのソフトウェアです。
K3sは、Kubernetesの標準機能を保ちつつ、デフォルトでは使われない機能や開発中の機能、クラウドプロバイダやストレージベンダなどに依存した機能などを省略することで徹底的にスリムダウンしたディストリビューション。
バイナリの大きさはわずか40MB、小さなメモリで動作し、x86、ARM64、ARMv7などに対応するため、コンピューティングリソースの小さなエッジ環境のマシンやIoTデバイスなどでの実行に適しているほか、テスト環境やビルド環境などでKubernetesを用いる場合にも手軽に環境構築できる点が特徴です。
K3sの開発はオープンソースソフトウェアとしてRancherが主導して行われてきました。これがCNCFのプロジェクトとなり開発が進められていくことで、エッジ環境におけるKubernetesの活用も促進されることが予想されます。
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