Kotlin用デスクトップUIライブラリ「Compose for Desktop」が登場、Win/Mac/Linuxアプリ開発対応。JetBrains
オープンソースのプログラミング言語「Kotlin」の開発元であるJetBrainsは、Kotlinでデスクトップアプリケーションの開発を容易にするUIライブラリ「Jetpack Compose for Desktop」(以下、Compose for Desktop)を発表しました。
We just published Compose for Desktop Milestone 1!
— Kotlin (@kotlin) November 5, 2020
It provides a declarative & reactive way to create desktop user interfaces with pure Kotlin, and you can even share your UI with @AndroidDev!
Read about it, try it & go build some desktop UIs!https://t.co/Jp3Ykhi244
Compose for Desktopは、Android用のUIライブラリとしてGoogleが開発したJetpack Composeをベースにしています。
Jetpack Composeはコードの中で宣言的にUIを記述できる点を特徴としており、Compose for Desktopもこうした特長を引き継いでいます。
Compose for Desktopのリリースを発表したJetBrainsのブログ「Jetpack Compose for Desktop: Milestone 1 Released」から、説明を引用します。
Compose for Desktop provides a declarative and reactive approach to creating user interfaces with Kotlin, with an API inspired by other modern frameworks like React and Flutter. At its core, Compose for Desktop allows you to declare your desktop UI in code by combining composable functions.
Compose for Desktopは、ReactやFlutterといったモダンなフレームワークにインスパイアされたAPIにより、宣言的かつリアクティブなアプローチを用いてKotlinでユーザーインターフェイスの構築を実現します。
基本的に、Compose for Desktopではコードの中で、組み合わせ可能なファンクションを用いてデスクトップのUIを宣言可能です。
Compose for Desktopは、モバイルアプリケーションにはない、デスクトップアプリケーション固有のメニューやショートカットキー、ウィンドウ操作、キーボードとマウスのハンドリングなどが拡張され、Windows、macOS、Linuxのデスクトップアプリケーショの開発に対応します。
Skiaグラフィックライブラリを内部で用いることで、ハードウェアによる高速なレンダリングを実現。JavaのGUIライブラリであるAWTやSwingとの高い相互運用性も保っています。
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