JupyterLabにビジュアルデバッガーが初搭載。ブレークポイント、変数の確認、コールスタックの調査などが可能に
Jupyter Projectは、オープンソースの統合開発環境「JupyterLab」にビジュアルデバッガーを搭載したことを明らかにしました。
JupyterLabは、おもにデータ解析を実行するためにPythonやScala、Rなどのコードを打ち込んですぐに実行できる、シンプルでインタラクティブなコード実行環境である「Jupyter Notebook」をベースとし、ファイルブラウザやテキストエディタ、コンソールなどを統合した開発環境です。
今回、このJupyterLabに初めてデバッガが搭載されることになります。
デバッガを利用するには、デバッガ用のフロントエンドを拡張機能としてJupyterLabにインストールします。
デバッガの使い方は基本的にVisual StudioやChromeのDevツールなどと似ています。
画面左ペインにはソースコードが表示され、その先頭にブレークポイントを設定可能。画面上、右三角(▶)のプレイボタンをクリックすれば実行が開始され、ブレークポイントで停止します。
画面右ペインには変数エクスプローラが表示されているため、ここで変数とその内容を見ることができます。
コンソールへの出力なども利用可能。
デバッガはNotebookごとに利用できるため、同時に複数のNotebookをデバッグすることもできます。
デバッガは無料でWebブラウザからJupyterLabを利用できる「Binder」でも利用可能になっています。このBinderを利用するのがもっとも手軽に試す方法でしょう。
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