国内ITサービス市場の売り上げランキング、トップは富士通、2位日立、3位NTTデータ。DX領域の売上寄与が本格化しつつあり。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、国内ITサービス市場における主要ベンダーの売り上げランキングを発表しました。
国内ITサービス市場の2019年の規模は5兆8558億円、前年比成長率は3.2%。
動向を産業別にみると、金融ではメガバンクによるシステム統合案件が終息したことによる影響が残りつつも、それを保険や証券向けなどほかの領域でカバーしたベンダーも散見され、業績にばらつきが見られたとのこと。
製造ではおもに顧客グループ再編に伴うシステムマイグレーションなど、既存領域の大規模案件獲得が成長を左右しました。
流通はキャッシュレス/電子決済関連の需要が高く、主にそれが売上拡大に寄与しました。
他に注目すべき動きとしては、政府/公共で日立製作所、NTTデータ、NECが中央官庁や地方自治体向けを中心に比較的高い成長率を示したことや、アクセンチュアが金融で新たに売上額トップ10に入ったほか、製造、通信/メディア、政府/公共でも順位を上昇させたことなどが挙げらるとしています。
成長率が最も高かったのは5年連続でアクセンチュア
ベンダー売上の上位5社は、1位から順に、富士通、日立製作所、NTTデータ、NEC、IBMとなりました。この顔ぶれおよび順位は2018年から変わっていません。
売上額の前年比成長率が最も高かったのは、5年連続でアクセンチュアとなりました。業務のデジタル化によって新しいビジネス創造をサポートするDX領域や、それに伴う基幹系システム改修のニーズ、そしてクラウドマイグレーションの需要を売上に結びつけたことが、主に同社の成長を牽引しました。
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