IBM Cloud大阪リージョンが稼働開始。東京リージョンと同じく3つのゾーンで構成。リージョン間の通信費無料
IBM Cloudは、大阪リージョンの稼働開始を発表しました。IBM Cloudの日本国内においては、東京リージョンに次ぐ2番目のリージョンとなります。
東京リージョンと大阪リージョンを組み合わせて利用することにより、可用性の高いシステムや自然災害や事故などに対応するバックアップなど、BCP(Business Continuity Plan)を考慮したクラウド環境を日本国内に確保することが可能となります。
また、大阪リージョンも東京リージョンと同様に3つのゾーンから構成されています。ゾーンは独立した電気系統、機器、ネットワーク機器で構成されているため、別のゾーンの物理的障害などから影響を受けることはありません。
そのうえで各ゾーンは、2ミリ秒以下の低遅延かつ1Tbps以上の広帯域ネットワークで接続されているため、ゾーンにシステムを分散させることで物理的な単一障害点を持たない高可用なアプリケーション運用が可能となります。
IBM Cloudはデータセンター間の通信費が無料であることを特長としています。そのため、東京リージョンと大阪リージョンのあいだの通信も無料で行えるため、リージョンをまたいで常時データ交換などを行う分散システムの構築ではコスト効果の高い利用が期待できそうです。
大阪リージョンはまずIaaS系のサービス提供を開始。その後にオブジェクトストレージやVPC、VMware Solutions on IBMCloudなどを展開し、来年第1四半期にPaaS系やIBM Kubernetes Service、Red Hat OpenShiftなどのマネージドサービスを開始、その後Watson系のサービスを展開していく予定となっています。
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