「HashiCorp Cloud Platform」発表。マルチクラウドでHashiCorpのサービスを提供予定。まずはAWSでConsulの提供から

2020年6月23日

HashiCorpは、6月22日から開催中のオンラインイベント「HashiConf Digital 2020」で、新サービス「HashiCorp Cloud Platform」(HCP)を発表しました

fig

HashiCorp Cloud Platformは、次のようなものだと説明されています。下記はプレスリリースからの引用を翻訳しました。

HCP will enable flexibility for multi-cloud environments with a consistent workflow and unified set of APIs for all HashiCorp products across all cloud providers. Enterprises will be able to use consistent HashiCorp identities and centralized access control policies to govern access to resources across teams and providers. HCP will reduce the operational burden for enterprises, accelerating delivery of their multi-cloud strategies and allowing them to focus on building cloud-native applications that can be run in the most appropriate environment.

HCPは、すべてのクラウドプロバイダーにまたがるHashiCorp製品の一貫したワークフローと統一されたAPIセットにより、マルチクラウド環境に柔軟に対応できるようになります。企業は、一貫したHashiCorpのアイデンティティと集中化されたアクセス制御ポリシーを使用して、チームやプロバイダー間でリソースへのアクセスを管理することができるようになります。HCPは、企業の運用負担を軽減し、マルチクラウド戦略の実現を加速させ、最適な環境で実行できるクラウドネイティブアプリケーションの構築に集中できるようにします。

つまり、マネージドサービスで運用されるHashiCorp製品が簡単にクラウド環境へデプロイできて、すぐ使える状態になり、マルチクラウド環境の構築をサポートする、というものです。

ただし、最初からすべてのHashiCorp製品が提供されるわけではありません。現時点ではプライベートベータとして、まずはAmazon Web Services(AWS)の上でサービスメッシュなどを実現するConsulを提供する「HCP Consul on AWS」が第一弾となり、その後に「HCP Vault on AWS」が予定されています。

AWS以外のクラウド対応は、顧客からの要求を見つつ行っていくとのことです。

あわせて読みたい

Kubernetes クラウド クラウドネイティブ HashiCorp




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本