Google、SRE本の第三弾「Building Secure and Reliable Systems」を無料公開
GoogleはSite Reliability Engineering(SRE)に関連する書籍として、これまで「Site Reliability Engineering」「The Site Reliability Workbook」の2冊を無料で公開してきました。
このSRE本の第三弾として、Googleは「Building Secure and Reliable Systems」の無料公開を開始しました。
「Site Reliability Engineering」(SRE)とは、GoogleのシニアVPであるBen Treynor氏が提唱した、高い信頼性や性能を発揮するシステムインフラを実現し、改善していくアプローチのひとつです。
そしてこのアプローチは、前述の通り2017年に同社のWebサイトで公開された書籍「Site Reliability Engineering」によってその詳細が広く知れ渡ることとなりました。
2018年には、SREを実践するための手引きとなる書籍「Site Reliability Engineering Workbook」が第二弾として公開されています(この2冊も引き続き無料公開中です)。
今回公開された書籍「Building Secure and Reliable Systems」はサブタイトルに「Best Practices for Designing, Implementing, and Maintaining Systems」とあるように、根本的にセキュアで、しかも信頼性の高いスケーラブルなシステムを構築するためのベストプラクティスを紹介した本だと説明されています。
具体的にはおもに下記の4つがテーマになっています。
- デザインストラテジー(設計戦略)。例えば、理解しやすさやレジリエンス(回復力)、回復力を考慮した設計のためのベストプラクティスや、最小特権のような特定の設計の原則など
- 推奨すべきコーディング、テスト、デバッグのプラクティス
- インシデントへの備え、対応、復旧のための戦略
- 組織内のチームが効果的にコラボレートするための文化的なベストプラクティス
本書はGoogleのWebサイトで無料で読めるほかに、米オライリーから紙の書籍としても発行されています。
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