Google、MySQL/PostgreSQLでクロスリージョンのレプリカを実現する「cross-region replica for Cloud SQL」発表
Googleは、MySQLとPostgreSQLなどのマネージドデータベースサービスを提供する「Google Cloud SQL」で、リージョンをまたいだレプリケーションを実現する新機能「cross-region replica for Cloud SQL」を発表しました。
cross-region replica for Cloud SQLは、マスターデータベースの内容を自動的に別のリージョンのデータベースに継続的に読み取り専用で複製する機能。Cloud SQLのMySQLとPostgreSQLで利用可能です。
これにより、万が一マスターデータベースのリージョンが丸ごと失われたとしても、別のリージョンに複製したデータは失われず、高度なディザスタリカバリが実現できます。万が一マスターデータベースがフェイルした場合、数分以内に別のリージョンのレプリカデータベースがマスターに昇格するようになっています。
また、グローバルで提供するサービスであればユーザーに近い場所のリージョンに位置するデータベースを用いてサービスを提供することで、負荷の分散と高速な処理を実現できます。
レプリケーションはGoogle Cloudのネットワークを通じて行われ、差分データが暗号化された通信によりほぼリアルタイムに転送されます。ネットワークのモニタリングやレプリカデータの検証、最適化といった調整や運用はすべてGoogle Cloudが行ってくれるため、運用の手間もかかりません。
すでに米メジャーリーグベースボールのMLB.comはこのcross-region replica for Cloud SQLを用いてグローバルなサービスを提供しているとのことです。
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