Google、Lookerの買収完了を発表。ビッグデータ分析ツールとして引き続きAmazon Redshift、Azure SQL、Oracle、Teradataなどをサポートしていくと表明
GoogleはLookerの買収手続きが完了したことを発表しました。
Today, Google has completed its acquisition of @LookerData. Together, we’re excited to solve business problems for customers across all industries, wherever they are—be it on Google Cloud, in other public clouds, or on premises. Learn more → https://t.co/4AtRXjeT1t pic.twitter.com/34HHFOUktc
— Google Cloud (@googlecloud) February 13, 2020
GoogleがLookerを買収することで両社が合意したのが2019年6月。当初は2019年内にも買収が完了する Lookerはビッグデータの分析ツール「Looker」を提供しています。
Lookerの特長の1つは自身ではデータベースを持たず、モデリングや分析の機能と表示のみを担当し、データウェアハウスとしてAmazon Redshift、Azure SQL、Oracle、Teradataなど複数のデータウェアハウスおよびマルチクラウド/ハイブリッドクラウドをサポートすること。
Google Cloud CEOのトーマス・クリアン氏は、Looker買収完了を伝えるブログ記事「Google completes Looker acquisition」のなかで、これからも引き続き他社製品のサポートを続けると表明しています。
Lookerのもう1つの特長は、同社独自のモデリング言語である「LookML(ルックエムエル)」を用い、LookerがLookMLを内部で最適なSQLに変換してそれぞれのデータウェアハウスへ問い合わせを実行することで、どのデータウェアハウスに対しても統一した方法でのデータモデリングと分析を可能にする点です。
クラウド大手はいずれもデータウェアハウスの充実に力を入れています。アプリケーションは容易にクラウド間を移行できますが、クラウドへ蓄積されたデータは容易には別のクラウドへ移行できないため、顧客の維持につながるためです。
GoogleにとってLookerの買収は、同社の強みであるBigQueryによるデータベースサービスを補完し、さらに魅力的なサービスにするうえで重要な役割を果たしていくものになるといえるでしょう。
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