Google、マルチクラウド基盤「Anthos」のAWS正式対応を発表、Azure対応も作業中。サービスメッシュのVM対応も

2020年4月24日

Googleは、Kubernetesをベースにオンプレミスやマルチクラウドを実現する「Anthos」のAWS正式対応を発表しました

Anthosは、Kubernetesによってインフラレイヤを抽象化することにより、コンテナ化したアプリケーションをクラウドやオンプレミスなどインフラの種類や場所を気にせず実行できるハイブリッドクラウド/マルチクラウドを実現する基盤です。Googleがマネージドサービスとして提供し、利用者は全体をAnthosのコンソール画面から統合管理可能になります。

これまでパブリッククラウド環境としてはGoogle Cloud、オンプレミス環境としてはVMwareなどに対応するGKE On-Prem(Google Kubernetes Engine On-Premise)をサポートしていました。

Anthosは発表時点からAWSを含むマルチクラウド環境のサポートを予定しており、これまでAWSのサポートはプレビューとして行われていました。今回、それが正式版として発表されたわけです(4月6日から予定されていたGoogle Cloud Next '20がもしも新型コロナウイルスの影響を受けずに行われていれば、そこで発表されていたでしょう)。

これによりAnthosの上で実行可能な、コンテナ化されたアプリケーション、コンテナ化したアプリケーションをサーバレスのように実行できるClour Runのアプリケーションなどが、Google Cloud、GKE-On Premに加えてAWSでも実行できるようになりました。

現在、Microsoft Azure対応もプレビューとなっています。こちらもいずれ正式対応が発表されるでしょう。

VM管理の統合とベアメタル対応

またAnthosの新機能として、Google Cloudの仮想マシンもコンテナと同様にプログラマブルで宣言的な統合管理が可能になり、さらにAnthosのサービスメッシュ機能が仮想マシンのサポートも行うことが発表されました。

また、今後の予定としてAnthosのデプロイをベアメタル上に行えるようにすることも発表されました。これにより、ハードウェアの性能をさらに引き出せるとともに、仮想環境を備えていないようなエッジ環境でもAnthosを利用しやすくなるとのことです。

あわせて読みたい

AWS Kubernetes クラウド Google




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本