Docker Desktop 2.2正式版が登場。WSL 2対応をテクニカルプレビューとして。ファイルシステムもSambaからgRPC FUSEへ
WindowsおよびMacでDockerコンテナ環境を実現するDocker Desktopの最新版「Docker Desktop 2.2」正式版がリリースされました。
Now presenting #Docker Desktop release 2.2 https://t.co/qRDGy2B0fJ by @Nebuk89. Feat. WSL 2 as a tech preview, new file sharing implementation for #Windows & new integrated Desktop Dashboard. Thx to everyone who gave feedback!
— Docker (@Docker) January 21, 2020
Docker社はマイクロソフトがWindows 10にLinuxカーネルを搭載したことでLinuxとの互換性を高めた「WSL 2」(Windows Subsystem for Linux Version2)を2019年6月に発表すると同時に、WSL 2に対応したDocker Desktopをリリースすることを表明していました。
今回正式版としてリリースされたDocker Desktop 2.2では、このWSL 2に対応した「Docker Desktop for WSL 2」のテクニカルプレビューを搭載しました。
これまでDocker DesktopではHyper-Vを用いた仮想マシン上でDockerを動かしていましたが、「Docker Desktop for WSL 2」ではHyper-Vの代わりにWSL 2のLinux環境上でDockerを実行するようになります。
WSL 2は今年春の大型アップデートでWindows 10の正式機能になるとみられており、現在はPreviewビルドで提供されています。
Docker Desktop 2.2ではファイルシステムも改善されています。Sambaプロトコルが利用されてたファイルシステムがgRPC FUSEに置き換えられたことで、アクセス速度の向上などが実現されています。
ダッシュボードも新しくなり、ダッシュボード画面から実行中のコンテナなどを管理できるようになっています。
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