CNCF、Kubernetes用ソフトウェアパッケージなどの公開リポジトリ「CNCF Hub」を公開

2020年3月13日

Kubernetesなどの開発をホストするCloud Native Computing Foundation(CNCF)は、Kubernetesなどをはじめとする、CNCFが開発しているさまざまなソフトウェアのためのパッケージなどを集め、検索し、配布する公開リポジトリ的なWebサイト「CNCF Hub」を公開しました。

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CNCFは、Kubernetes、Prometheus、gRPC、coreDNSなどをはじめとする、クラウドネイティブを実現するためのさまざまなソフトウェアをオープンソースで開発しています。

そのソフトウェアの多くは、設定ファイルや構成ファイルやアプリケーションパッケージなど、活用や利用のために欠かせない、いわゆる「アーティファクト」(Artifact)と共に利用することになります。

CNCFで開発しているソフトウェアのアーティファクトを一個所に集める

CNCF Hubは、このアーティファクトを集めて登録し、検索と配布を行えるWebサイトです。このCNCF Hubのソースコードを公開しているGitHubのページから、CNCF Hubの目的を引用します。

If every CNCF project that needs to share artifacts creates its own Hub this creates a fair amount of repeat work for each project and a fractured experience for those trying to find the artifacts to consume. The CNCF Hub attempts to solve that by providing a single experience for consumers that any CNCF project can leverage.

もしアーティファクトを共有する必要があるCNCFのプロジェクトがそれぞれ独自のHubを作ってしまえば、ユーザーはプロジェクトごとにそれを利用するためのアーティファクトを検索するという、同じ作業を何度も繰り返す面倒を経験することになります。
CNCF Hubは、この問題を解決し、あらゆるプロジェクトを活用できる単一の利用者体験を提供するものです。

CNCF Hubは現時点でベータ版として公開されており、現時点でKubernetes用のソフトウェアパッケージであるHelm Chartが登録され、検索できるようになっています。

今後、Kubernetes上で実行されているコンテナの動作をつねに監視し、外部からの不正な侵入が行われた場合やコンテナの不審な振る舞いを検知する「Falco」のルールなどを記述したコンフィグレーションファイルや、Kubernetesにポリシーを設定する「OPA」(Open Policy Agent)のポリシーファイルなども共有可能にしていくとされています。

前述の通りCNCF HubのソースコードはGitHubで公開されており、今後CNCF Hubの開発自体もCNCFのプロジェクトになるよう働きかけているところとのこと。

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Junichi Niino(jniino)
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