データセンター構成ツールの「Chef」、Progressによる買収を発表
データセンター構成ツールあるいはDevOpsツールなどとして知られる「Chef」を提供するChef社が、開発ツールベンダのProgress社によって買収されることが発表されました(Chefの発表、Progressの発表)。
Big News Today! We’ve entered into an agreement to acquire @Chef. Read the official announcement for all the details: https://t.co/uNF7PgFiqC pic.twitter.com/qkCCsivhnp
— Progress (@ProgressSW) September 8, 2020
Chef社はもともとOpscodeという社名でしたが、データセンター構成ツールの「Chef」が成功したことで2013年に社名を製品名と同じ「Chef」に変更。同社の製品はインフラの構成をコードによって記述するという新しい手法「Infrastructre as Code」(IaC)の一翼を担う重要な製品と目されていました。
しかしその後、TerraformやAnsibleなど競合製品が相次いで登場し、現在ではかつてほどの存在感を示せていません。
今回Chefを買収するProgress社は、かつてBaaSとして注目されていたKinveyをベースに進化させたモバイルアプリケーション向け開発プラットフォーム、JavaScriptのUIツールであるKendoUIや.NETのUIコントロールであるTelerikをはじめとするUI/UX開発ツール、Web向けコンテンツマネジメントツール、データベースコネクタなど、さまざまな開発者向けツールを揃える総合開発ツールベンダです。
同社はChefの買収によって開発ツールだけでなく運用に関わるツールを手にすることになり、いわゆるDevOpsに対応するツールを提供する総合ベンダになるわけです。同社がChefを買収する狙いはそこにあるといえるでしょう。
買収は来月には完了予定。買収後もProgressはChefのビジネスモデルと製品ロードマップについては従来の方針を維持するとしています。
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