Canonicalの軽量Kubernetes「MicroK8s」がWindowsとMacに対応。インストーラーで簡単に導入可能に
MicroK8sはCanonicalがオープンソースで開発している軽量なKubernetesのディストリビューションです。
Kubernetesの機能は損なわず、PCやRaspbery Piといったエッジの環境へ簡単に導入し運用することにフォーカスしつつ、サービスメッシュのIstio、Linderd、サーバレスのKnative、分散トレーシングのJeager、メトリクス収集のPrometheusなどもバンドルされています。
NvidiaのGPUを用いたGPGPUにも対応。MicroK8sの自動アップデートも可能。導入や構成がシンプルなことから、MicroK8sはローカルの開発環境などによく用いられています。
WindowsとMacに対応
そのMicroK8sがWindowsとMacに対応したことが発表されました。
#MicroK8s is now available natively on @Windows and #macOS via the command line, as if you were using on Linux. Learn more including the installation instructions. #Kubernetes https://t.co/QSbAuAn9CX
— Ubuntu (@ubuntu) June 2, 2020
MicroK8s自身はLinux上で稼働しますが、Windos版とMac版はそれぞれが備える仮想化ハイパーバイザであるHyper-V(もしくはVirtualBox)とHyperKitを利用し、専用のLinux仮想マシンを起動。そこでMicroK8sが稼働する仕組みとなっています。
この仮想マシンの操作には、コマンドラインから仮想マシンを操作可能にする「multipass」を採用
これによりWindowsやMacのコマンドラインからまるでネイティブなアプリケーションのようにMicroK8sを操作できるようになります。
インストールもWindowsは専用のインストールプログラム、MacはHomebrewのパッケージがそれぞれ用意されており、容易に導入できるようになっています。
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