Azure上の仮想マシンに対するパッチ適用を、可用性を優先しつつ自動化してくれる「Automatic VM guest patching」プレビュー開始
マイクロソフトは、Microsoft Azure上の仮想マシンに対して自動的にWindows Updateのパッチを適用してくれる新サービス「Automatic VM guest patching」のパブリックプレビューを開始したと発表しました。
「Automatic VM guest patching」は、単に定期的に仮想マシンにパッチを適用するのではなく、パッチの優先度に応じて仮想マシンの可用性を重視しつつパッチ適用時期を選択し、適用に失敗していないかどうかなどもモニタリングしてくれることで、可用性を優先しつつパッチ適用を自動化してくれる機能です。
具体的には、パッチの種類を「Critical」(重大)と「Security」(セキュリティ)の2つに分類し、自動的にダウンロード。さらに仮想マシンのタイムゾーンにおけるオフピーク時に自動的に適用されます。
このとき「Availability-first patching」(可用性優先パッチ適用)のために、グループ化された仮想マシンでは、次のルールにのっとって適用が行われます。
複数のリージョン間
1つ以上のリージョンごとに正常終了を確認しつつ段階的にアップデートが行われます。ペアリングされた地域については同時アップデートが行われません。
リージョン内
異なる可用性ゾーンの仮想マシンが同時にアップデートされることはなく、可用性セットの一部ではない仮想マシンは、すべての仮想マシンが同時に更新されることを回避するためにベストエフォート方式でパッチが適用されます。
可用性セット内
可用性セット内のすべての仮想マシンが同時に更新されることはありません。
対応するOSはいまのところWindows Server Datacenter Editionとなっています。
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