.NET Frameworkから.NET Coreへの移植を支援する「Porting Assistant for .NET」を、AWSがオープンソースとして公開
Amazon Web Services(AWS)は、.NET Frameworkで開発したアプリケーションのソースコードを.NET Coreへ移植する際に支援してくれるツール「Porting Assistant for .NET」をオープンソースとして公開したと発表しました。
New #AWSLaunches!
— Amazon Web Services (@awscloud) October 19, 2020
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Porting Assistant for .NET is now open sourcehttps://t.co/iUZjVoVZAI pic.twitter.com/3izphFNqIg
.NET Frameworkを用いて開発されたアプリケーションは基本的にWindowsでしか実行できません。これを.NET Coreフレームワークに移植することで、Linuxでも実行可能なアプリケーションとなります。
こうした移植作業は基本的にプログラマが手作業で行うものですが、Porting Assistant for .NETはこの移植作業を支援してくれるツールです。
Porting Assistant for .NETがどのように移植を支援してくれるのかについては、今年7月にこのツールが発表されたときに公開されたブログ「Porting Assistant for .NET を発表」から説明を引用しましょう。
Porting Assistant for .NET は、アプリケーションのソースコードとパブリック API と NuGet パッケージの依存関係の完全なツリーの両方を評価して、.NET Core と互換性のないものを特定し、互換性のあるものが代わりに利用できる場合にはデベロッパーにその旨を提示します。API とパッケージ置換の提案エンジンは、不足しているパッケージと API の使用パターンと頻度についてアシスタントが学習するにつれて、経時的に改善するように設計されています。
マイクロソフトは現在、.NET Coreに.NET Framworkなどを統合した新しいフレームワーク「.NET 5」を開発中で、来月には.NET 5の正式版が登場する予定です。
.NET Frameworkのサポートは続くものの開発は終了し、今後のフレームワークの進化は後継の.NET 5とそれ以後のバージョンに委ねられます。
つまり.NET Frameworkを用いた既存のアプリケーションを将来作り直すときには、.NET 5ベースで作り直すことになるはずです。いずれそのときには、このPorting Assistant for .NETが役に立つときがくるかもしれません
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