AppleのM1チップ対応「Docker Desktop」プレビュー版が登場、WSL2のGPU対応も
Docker社は、WindowsやMac上に簡単にDockerコンテナ環境を導入できる「Docker Desktop」のAppleのM1チップ対応と、WindowsのWSL 2(Windows Subsystem for Linux 2)におけるGPU対応をそれぞれ実現したプレビュー版のリリースを明らかにしました。
プレビュー版は、今回発表された「Docker Developer Preview Program」に申し込むことで、誰でも入手可能です。
In addition, today we’re opening up our Docker Developer Preview Program more widely. Help shape & improve the experience for millions of #Docker users by becoming a member today https://t.co/S2GJWWBEbj
— Docker (@Docker) December 10, 2020
AppleはIntel Mac用のバイナリをM1チップ搭載Macでも動作するように変換するツール「Rosetta 2」を提供していますが、Docker DesktopはこのRosetta 2による変換では十分に動作しないと報告されていました。
そのためM1チップ対応のDecker Desktopの登場が待たれていました。
今回リリースされたのはまだ開発途中のプレビュー版ですので、利用には注意が必要です。
Docker Desktopがバージョン3.0に
Docker社は同時に、Docker Desktopをメジャーバージョンアップした「Docker Desktop 3.0」正式版のリリースも明らかにしました。
Today with the release of Docker Desktop 3.0.0, we’re launching several major improvements to the way we distribute Docker Desktop. Read more in this post by @sret https://t.co/PhG0OLdNfd #Docker #developers
— Docker (@Docker) December 10, 2020
Docker Desktop 3.0では、これまでリリースアップデートごとにバイナリ全体が再配布されていたのを改め、差分だけが配布されるようになったことでアップデートが容易になりました。
また、これまで安定版を配布するチャンネル(Stable Channel)と開発版を配布するチャンネル(Edge Channel)の2つにチャンネルが分かれていましたが、これが安定版に一本化されました。
従来の開発版の配布チャンネルの代わりに登場したのが前述のDocker Developer Preview Programになります
Docker Developer Preview Programに申し込むと正式版となる前の開発中のDocker Desktopプレビュー版を入手でき、フィードバックをSlackなどで送ることができます。
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