無償の開発環境「Android Studio 3.6」正式版が登場。マルチディスプレイでの開発をサポート、メモリリーク検知、コード変更を動的反映など
Googleは無償で公開しているAndroidアプリケーションの統合開発環境「Android Studio 3.6」正式版を公開しました。
Android StudioはKotlin言語の開発元でもあるJetBrainsが開発するIntelliJをベースにしています。
今回正式版となったAndroid Studio 3.6は、IntelliJ 2019.2プラットフォームリリースをベースにしており、IntelliJ 2019.2で行われたファイルシステム関連の性能向上やUIレスポンスの高速化などの改善を取り込んでいます。
その上でマルチディスプレイのサポート、スプリットビューへの対応、メモリリークの検知、開発中のアプリケーションに対するコード変更をアプリケーションの再起動なしに動的に反映、などをはじめとする新機能が搭載されました。
マルチディスプレイサポートは、その名の通り、開発時に複数のディスプレイにそれぞれ異なるウィンドウなどを配置し、効率よく開発を行える機能です。メインモニターはコードエディタとし、エミュレーターをサブモニター上で実行する、といったことが可能です。
スプリットビューは、レイアウトエディタとナビゲーションエディタとを同一画面を分割して表示する機能。
実行中のアプリケーションの動作を解析するメモリプロファイラーには、メモリリーク検出機能が備わりました。メモリリークを引き起こしやすいフラグメントを起こしているインスタンスを検出できます。
開発中のアプリケーションに対してコードの変更を行ったとき、アプリケーションを再起動しなくともコードの変更内容を反映させることが可能な「Apply Changes」機能も追加されました。
そのほかAndroid NDKのアップデート、Maven Publish Gradleプラグインサポート、 zipflingerと呼ばれる新しいパッケージングツールの採用など多くの新機能が追加されています。
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