国内のハイパーコンバージドシステム市場、昨年は40%成長。5年後までの平均成長率は11%以上と予想。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは、国内ハイパーコンバージドシステム市場予測を発表しました。
発表によると、国内のハイパーコンバージドシステム市場は急成長が続いており、2019年のハイパーコンバージドシステムに対する支出額は450億8300万円、前年比成長率は40.4%、1年で130億円近く市場規模が拡大しました。
2019年から2024年までの支出額の年間平均成長率は11.2%。2024年の支出額は765億1200万円と予測されています。
IDCはハイパーコンバージドシステム市場の成長が、短期的には仮想化環境の課題を解決するITインフラストラクチャとしての需要が中心となり、中長期的にはデジタルトランスフォーメーション(DX)によって創出される次世代ワークロードへの対応、既存ITインフラストラクチャの効率化、さらにエッジ、オンプレミスITインフラストラクチャ、そして複数のパブリッククラウドを統合的に管理するハイブリッドクラウドの実現を目的に拡大すると予想しています。
同社エンタープライズインフラストラクチャのシニアマーケットアナリスト 宝出幸久氏は、「国内ハイパーコンバージドシステム市場の急拡大が続いている。しかしながら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、今後は従業員規模別、産業分野別、地域別、ワークロード別におけるセグメントごとの成長性の差が顕著となるであろう」と分析しています。
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