国内データセンター市場、2021年にはクラウド系サービスが、従来型のWebホスティングや業務システムアウトソーシングなど非クラウド系の規模を上回る。IDC Japan
調査会社のIDC Japanは国内データセンターサービス市場の予想を発表しました。
対象となる「データセンターサービス市場」は、非クラウド系とされる従来型のデータセンターで提供されてきたWebホスティングや業務システムのアウトソーシングなどと、クラウド系とされるAWSやMicrosoft Azure、Google Cloudなどによるクラウドサービスと、そうしたクラウドサービスベンダに稼働環境を提供するデータセンターのサービスの全体を指します。
2020年の国内データセンターサービス市場は、前年比2.9%増の1兆4518億円となる見込みです。
また、2020年までは非クラウド系のサービスがクラウド系を上回っていましたが、2021年からはクラウド系が上回り、引き続き成長を牽引する一方、非クラウド系の成長は停滞していきます。
同社の分析によると、2020年は新型コロナウイルスの影響によってユーザー企業の一部でデータセンターなどを含むインフラ投資の先送りが見られるものの、外出自粛などの影響によりオンラインでの企業活動が活発化。オンライン上でのサービス需要の増加が高まり、2021年の前年比成長率は8.1%と高まるとしています。
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