北極圏の永久凍土下でオープンソースのコードを1000年保存する「GitHub Archive Program」。本日、保存すべきプロジェクトの締め切り日
GitHubの「GitHub Archive Program」において保存対象となるオープンソースプロジェクトの選択を行う締め切りが米国の2020年2月2日、日本時間で2020年2月3日午前7時でした。
この時点で下記の条件を満たしたGitHub上のオープンソースのリポジトリのスナップショットが、保存すべき対象となります。
The snapshot will include every repo with any commits between the announcement at GitHub Universe on November 13th and 02/02/2020, every repo with at least 1 star and any commits from the year before the snapshot (02/03/2019 - 02/02/2020), and every repo with at least 250 stars.
スナップショットには、11月13日に行われたGitHub Universでの発表から2020年2月2日までのあいだに、少なくとも1つのスターの獲得と、スナップ時点より1年以内(2019年2月3日から2020年2月2日)に何らかのコミットを獲得したもの、そして少なくとも250スターを獲得したプロジェクトを含む。
永久凍土層地下にオープンソースを保存
「GitHub Archive Program」は、2019年11月に行われたGitHubのイベント「GitHub Universe」で発表された、オープンソースコードの長期保存プロジェクトです。
オープンソースは人類の共有財産であるとして、万が一世界的な規模での災害などがあった場合でも、オープンソースのコードを次世代の人類に確実に残していくことを目的としています。
保存には、短期的保存から長期的保存までさまざまな手段が用いられます。
その中でも1000年以上というもっとも長期的な保存手段となるのが、ノルウェーにあるスヴァールバル諸島の永久凍土層の地下250メートルに設けられた施設「Arctic World Archive」での保存です。
スヴァールバル諸島はノルウェー領でありながら国際条約であるスヴァールバル条約によって独自の法制度や行政機構を持つ国際的な非武装地帯であり、極地科学研究の世界的な拠点でもあります。
この場所にあるArctic World Archiveは、すでにイタリアやバチカン、ブラジル、ノルウェイなど多くの政府の依頼を受けて重要な歴史や文化に関する情報を長期保存しています。
GitHubのオープンソースのコードも長期保存用の特殊なテープに記録され、これらと同じようにここで眠り続けることになります。
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2022年9月にこのプロジェクトがバージョン1.0に到達したことが発表されました。
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