WebIDE「Eclipse Che 7」正式リリース。VSCodeの拡張機能に対応、開発環境asコードの実現、Kubernetesへのデプロイ対応など
Eclipse Foundationは、Webブラウザ上で利用する統合開発環境の最新版「Eclipse Che 7」の正式リリースを発表しました。
Che 7では新しいテキストエディタとして「Eclipse Theia」が採用されました。
Eclipse TheiaはLanguage Server Protocolを利用したコード補完機能やDebug Adapterによるエディタ上でのデバッグ機能、ターミナル機能など、Visual Studio Codeのような体験をWebブラウザ上で提供できると説明されています。
テキストエディタ機能は入れ替え可能になっており、Eclipse Theiaの代わりにJupyterやEclipse Dirigibleのような他のテキストエディタを利用することも可能。
さらにChe 7本体はプラグインによって機能拡張が可能となっており、この拡張APIとVisual Studio Codeの拡張機能APIとの互換を実現。すでに公開されているVisual Studio Codeの拡張機能がChe 7でも使えるようになりました。
Che 7自身がKubernetes対応になり、AWSやAzure、Google Cloud、OpenShiftなどオンプレミスを含むさまざまなKubernetes環境へデプロイ可能。
開発環境やプロジェクトの設定などはDevfileによって構成されます。Devfileはコピーして別のプロジェクトで同一構成を再現したり、変更を加えたり、バージョン管理などが可能となるため、Developer Environment as Code(開発環境asコード)が実現されます。
Cheは、2017年にRed Hatが買収したCodeEnvyの製品版のコードがすべてオープンソース化され投入されたことによりエンタープライズ面での機能も充実してきました。
オープンソースのKeycloakを通じてシングルサインオン、OAuth、Active Directory、LDAPなどに対応。PrometheusやGrafanaを通じてCPUやメモリの使用状況、実行中のワークスペースやユーザー数などの管理にも対応しました。
参考
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