VMware、KubernetesをvSphereに統合した「Project Pacific」のベータ提供開始。まず特定の顧客向けに
VMwareは、KubernetesをvSphereに統合した「Project Pacific」を、特定の顧客向けにベータ版として提供開始したことを明らかにしました。
Project Pacificは、8月にサンフランシスコで行われたVMworld 2019 USで発表されたばかり。
vSphereにKubernetesを統合することにより、vSphere上で直接KuberenetesクラスタやPodsを実行し、仮想マシンと一体として運用管理できるようになります。
またvSphereに統合されたKubernetesの機能はそのまますべて使えるため、Kubernetes対応のパッケージングツールやデプロイツールなどの周辺ツールは従来通りそのまま利用可能。
さらにvSphereには仮想ストレージ機能のvSAN、仮想ネットワーク機能のNSXも統合されており、これらも利用可能。
vSphereは代表的な仮想化基盤として知られていますが、Project Pacificはこれを、コンテナを活用したモダンなアプリケーションをそのまま実行、運用できるモダンなアプリケーションの実行基盤へと進化させていくものといえます。
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2020年3月にTanzuを搭載したvSphere 7を含む「VMware Cloud Foundation 4」製品版がリリースされました。
2020年9月には、vSphere単体にTnazuを搭載した製品もリリースされました。
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