自動ビルド&テストツールの「Travis CI」が、エンバカデロなどを買収したIderaに買収されたことを発表。サービスはそのまま継続
コードのビルドやテストの自動実行を行う、いわゆるCIツール(継続的統合ツール)を提供する「Travis CI」が、Ideraに買収されたことを発表しました。
Ideraは日本ではあまり知名度が高くありませんが、データベース関連のツールを提供している企業で、これまでにエンバカデロやSenchaを買収してきました。
Travis CIは、Jenkinsのようにソースコードをリポジトリから取得し、ビルドしテストを実行するという一連の作業を自動的に実行するツールをサービスとして提供しています。
ソースコードのリポジトリとしてGitHubなどと簡単に連係でき、主要なプログラミング言語でのビルドやテストをサポート。リポジトリへのプルリクエストなどをトリガーにして自動的にビルドやテストを実行し、クラウドなどへデプロイして実行できます。
企業ユーザー向けに有償サービスとして提供されるほか、オンプレミスで実行できるソフトウェア版も提供しています。
またオープンソースプロジェクトにはサービスを無料で提供しています。
同社創業者のKonstantin Haase氏は、同社が買収されたことを発表したブログで引き続きこれまでと同じようにサービスを提供していくと説明しました。
At Travis CI, we are committed to remaining the solid stand-alone solution you have come to rely on. We will continue to offer the same services to our hosted and on-premises users.
Travis CIとしては、これまでご利用いただいてきた独立したソリューションを維持していくことを約束します。私たちは、これまでと同様にホスト型およびオンプレミス型のユーザー向けサービスを提供していきます。
またオープンソースプロジェクトへの無償提供や、Travis CIのソースコードの公開も同様に継続していくとのことです。
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