Red Hatが開発するDocker互換の新コンテナエンジン「Podman」、バージョン1.0に到達

2019年1月22日

Red Hatは、同社が中心となってオープンソースで開発中のコンテナエンジン「Podman」がバージョン1.0に到達したことを発表しました

Podman 1.0

Podmanはもともとコンテナエンジンの標準仕様であるOCI対応として開発されていた「cri-o」をベースに開発が始まったとされています。 Podmanはコンテナエンジンの標準仕様である「cri-o」に対応し、現在はDockerとほぼ同じDockerコマンドをサポートし、ベータ版のRed Hat Enterprise Linux 8にも同梱されています。

今回、Podmanが正式版となるバージョン1.0に到達したことで、Red Hat Enterprise Linux 8が正式版となったときにはDockerの代わりにPodmanが標準のコンテナエンジンになるとの指摘もあります

Podmanのおもな特長は以下です。

  • Rootless containers
  • Support for pods
  • Interacting with Kubernetes pod YAML
  • A Varlink API for interacting with Podman on remote machines

Podmanはコマンド実行にdaemonを用いず、ルート権限などを要求しないことで運用などを容易にしています。

また、Kubernetesで複数のコンテナをグループ化した「Pod」もサポートし、Podを定義するYAMLファイルにも対応。リモートマシン上のPodmanに対してVarlinkで記述されたAPI経由での操作にも対応します。

Podmanはまたセキュリティにも注力しており、Rootlessコンテナだけでなく多くのセキュリティ機能を実装。さらにユーザー名前空間のサポートで、より優れた分離も実現したと説明されています。

2024年3月追記

Podman 5.0がリリースされました。

あわせて読みたい

コンテナ型仮想化 Red Hat




タグクラウド

クラウド
AWS / Azure / Google Cloud
クラウドネイティブ / サーバレス
クラウドのシェア / クラウドの障害

コンテナ型仮想化

プログラミング言語
JavaScript / Java / .NET
WebAssembly / Web標準
開発ツール / テスト・品質

アジャイル開発 / スクラム / DevOps

データベース / 機械学習・AI
RDB / NoSQL

ネットワーク / セキュリティ
HTTP / QUIC

OS / Windows / Linux / 仮想化
サーバ / ストレージ / ハードウェア

ITエンジニアの給与・年収 / 働き方

殿堂入り / おもしろ / 編集後記

全てのタグを見る

Blogger in Chief

photo of jniino

Junichi Niino(jniino)
IT系の雑誌編集者、オンラインメディア発行人を経て独立。2009年にPublickeyを開始しました。
詳しいプロフィール

Publickeyの新着情報をチェックしませんか?
Twitterで : @Publickey
Facebookで : Publickeyのページ
RSSリーダーで : Feed

最新記事10本