Pivotal、OpenJDKディストリビューションやSpring Frameworkの商用サポートを含む「Pivotal Spring Runtime」リリース

2019年6月3日

Javaの代表的なフレームワークの1つであるSpring Frameworkの開発元、Spring(旧SpringSource)は、2009年にVMwareに買収され現在ではVMware傘下のPivotalの一部となっています。

そのPivotalは、Spring FrameworkとPivtal版OpenJDKのディストリビューション、そしてApache Tomcatを1つにパッケージし、商用サポートを加えた「Pivotal Spring Runtime」を発表しました

Pivotal Spring Runtimeには、以下のものが含まれています。

  • Pivotal版OpenJDKディストリビューション
  • Spring FrameworkやSpring Boot、Spring Cloudなど各種Springプロジェクトの商用サポート
  • Apache Tomcatの商用サポート(Pivotal tc Serverを含む)

Pivotal版OpenJDKディストリビューションは、OpenJDKをベースにしたもの。同社は2013年からこのPivotal版OpenJDKディストリビューションを同社のPaaS基盤ソフトウェアであるPivotal Application Serviceの一部として利用しており、十分な実績があるとしています。

また同社は最近、無料でOpenJDKベースのディストリビューションを公開している「AdoptOpenJDK」プロジェクトのプラチナスポンサーになったとしており、OpenJDKの推進に注力していることも明らかにしました。

Pivotal版OpenJDKディストリビューションはWindowsとLinuxのサーバ環境をサポート(追記:現時点でPivotal版OpenJDKはLinux版のみダウンロードできるようです)、Pivotal tc ServerはWindows/Mac/Linux環境をサポートするとのこと。

Pivotal Spring Runtimeの価格は、利用するサーバ8コアあたり年間4000ドル、もしくはKubernetesの50Podsあたり年間2万5000ドル。Pivotal日本法人からも販売されるとのことです。

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