Oracle Exadataの最新版となる「Exadata Database Machine X8」登場、自動チューニング機能「Automatic Indexing」など、機械学習による自動運用を強化
オラクルはデータベースのソフトウェアと専用のハードウェアを組み合わせたデータベースマシンの最新版「Oracle Exadata Database Machine X8」(以下、Exadata X8)の販売を開始したことを発表しました。
Exadata X8は、これまでと同様にトランザクション処理とデータウェアハウスの処理の両方に対応。ストレージサーバ側にも多数のCPUを搭載することで、SQL処理や暗号化などの処理をオフロードすることで高速化をはかる仕組みや、単一障害点を持たないアーキテクチャ、インメモリデータベース機能、カラム型データベース機能など従来のソフトウェアとハードウェアの機能はそのまま踏襲しています。
そのうえでExadata X8では自律的に稼働するOracle Autonomous Databaseを搭載。機械学習などを用いた自動運用が大幅に強化されています。
クエリの最適化や、インデックスチューニングを自動化する「Automatic Indexing」ではワークロードの変化やデータベースの統計情報の変化に応じて自動的にインデックスを最適化。
サーバやストレージ、スイッチやリンクの異常の発見や障害からの復帰の自動化、メンテナンススロットの設定やバグの発見、データベース操作の優先度の設定なども自動的に行われます。
ハードウェアの面ではCascade Lake世代のXeonプロセッサを1ラックあたり912CPUコア、28.5テラバイトメモリ搭載可能。ストレージにはSQL処理用のCPUコアが576搭載。またラックあたり最大920TBフラッシュメモリ、3PBのディスク容量で、40Gb/sのInfiniBandネットワークを採用しています。
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