Oracle Cloudのサーバレス「Oracle Functions」が正式リリース。Azureのイベントとの連携も可能
OracleはOracle Cloudのサーバレスコンピューティングを実現するFaaSの「Oracle Functions」と、それをイベントドリブンで呼び出せるイベントサービスの「Oracle Cloud Infrastructure Events」が正式サービスとしてリリースされたと発表しました(Oracle Functionsの発表、Oracle Cloud Infrastructure Eventsの発表)
Oracle Functionsは、同社が2017年にオープンソースとして公開した「Fn Project」をベースに商用サービス化したもの。
参考:[速報]Java対応のサーバレスプラットフォーム「Fn Project」、オラクルがオープンソースで公開。JavaOne 2017
一般的なサーバレスコンピューティングと同様に、仮想マシンなどコンピューティングリソースのプロビジョニングは不要。あらかじめ関数を登録しておくとイベントに反応して関数が実行され、実行が終了すればプロセスは消去されます。
実行時間に応じて課金されるため、イベント待機時には料金は発生しません。
Oracle Functionsで実行されるすべての関数はDockerコンテナとしてパッケージされ登録、実行されるため、関数の実行環境を自由にカスタマイズできるのが特徴です。
そのOracle Functionsを呼び出すイベントを扱うサービスがOracle Cloud Infrastructure Events(以下、Oracle Events)です。
Oracle Eventsは、Oracle Cloudのさまざまなサービスからのイベントをトリガーに、Oracle FunctionsやOracle Notifications、Oracle Streamingなどを呼び出すことができます。
Oracle Eventsの特徴は、Cloud Native Computing Foundationの Serverless Working Groupが策定中の標準仕様であるCloudEventsに対応したものであることです。
これにより同じCloudEventsの標準に対応したイベントであれば相互運用が可能。すでにMicrosoft AzureのAzure Event Gridが同じくCloudEvents標準に対応しており、相互運用可能だと説明されています。
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