OpenStack 19番目のリリース 「Stein」登場。5分でKubernetesノードを起動する「Magnum」、「Neutron」はネットワーク帯域幅をリソースとして扱い可能に
OpenStack Foundationは、クラウド基盤ソフトウェアとして19番目のバージョンとなる「OpenStack」の新版「OpenStack Stein」正式版のリリースを発表しました。
OpenStackは半年ごとに登場するメジャーリリースにアルファベット順のコード名がついています。半年前の2018年9月に登場したのは、Rで始まるコード名を持った「OpenStack Rocky」。半年後の10月に登場する予定のコード名はTで始まるため「OpenStack Train」になります。
Kubernetesクラスタが5分で起動
OpenStack Steinの新機能として最も目立つのは、KubernetesインストーラーのMagnumの改善です。OpenStack Steinでは、ノード数にかかわらず5分でKubernetesクラスタが起動できるように高速化されました。
ネットワークサービスのNeutronでは、多数のポート作成がより高速になり、大規模なコンテナ利用の際に便利になっています。またネットワークセグメントの範囲設定では、これまで設定ファイルを書き換える必要がありましたが、新しくAPIが設定されたことで動的に管理できるようになっています。
さらにコンピュートサービスのNovaと連動してネットワーク帯域幅をリソースとして扱えるようになったため、ホストが要求する帯域幅を柔軟に割り当てたり、最小帯域幅の保証といったことができるようになりました。
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