Node.js 12正式版が登場、1年ぶりのLTS対象バージョン。起動高速化、TLS1.3対応、ES6モジュールの実験的サポートなど
サーバサイドJavaScript環境などを実現するNode.jsの最新バージョン「Node.js 12」正式版がリリースされました。
Node.jsは半年ごとにバージョンアップが行われ、偶数バージョンがLong Term Support(LTS:長期サポート)対象となるため、今回のNode.js 12はLTS対象バージョンとなります。
LTS対象バージョンのサイクル
LTS対象バージョンは、リリース後最初の半年を「Current」(最新版)、次の1年半を「Active」(有効)、そのあとの1年を「Maintenance」(保守)という3つの状態を持ちます。今回のNode.js 12もActiveなLTSになるのは半年後の予定です。
Node.js 12のおもな新機能
Node.js 12のおもな新機能としてはJavaScriptエンジンのV8が「V8 7.4」にアップグレードされ、JavaScriptのパースが高速に、Asyncのスタックトレースが可能に、引数のミスマッチ時のコールが高速になるなどの改善が行われています。
また、デフォルトのヒープサイズが700MBから1400MBへ引き上げられ、TLS 1.3のサポート、デフォルトのHTTPパーサーがllhttpになったことでテストやメンテナンスが容易になり、ビルトインライブラリのコードキャッシュなどにより起動が高速化。
そしてECMAScript 6のModule機能が実験的に実装されました。
あわせて読みたい
[速報]次期Micrsoft Edgeに「Internet Explorer mode」搭載。企業向けにIE11のレンダリングも提供。Microsoft Build 2019
≪前の記事
マイクロソフト、リアルタイムOS大手の「Express Logic」を買収。IoTデバイス用のOSとして展開へ