NGINXが日本に本格参入を発表、東京オフィスを設立。日本語での情報提供も強化
NGINX,Inc(エンジンエックス・インク)は東京にオフィスを開設し、日本に本格参入することを発表しました。NGINXはオープンソースの軽量なWebサーバやProxyサーバなどとして日本でも人気のWebサーバのひとつ。商用製品としても以前からサイオステクノロジーが取り扱っていました。
同社CEO Gus Robertson氏は、「日本では特にこの2年でNGINXの利用が大きく伸びた」として、国内拠点としてエンジンエックス・ジャパンを設立した理由を話しました。
日本のカントリーマネージャに就任した中島健(なかじまたけし)氏は、現状は4名体制であることを明かした上で、今年度中(2019年12月末まで)には営業やマーケティング、アーキテクト、サポートエンジニアなどで7名に、2年以内にはさらに営業や日本語サポートの体制を強化するために20人体制にしたいと、東京オフィスの展望を語ります。
日本語による情報提供強化の一環として、本日よりNGINXの日本語Webサイトを開設。日本語によるトレーニングの提供も行っていくとしました。
NGINXは非常に軽量かつ高速なWebサーバやProxyサーバとして知られていますが、ファイアウォールやロードバランサー、APIゲートウェイなどの機能を備えたNGINX Plus。PHPやPerl、Ruby、Node.jsなどの多言語実行環境を備えたNGINIX Unit。全体をコントロールするNGINX Controllerなどの商用版も提供しています。
- 高速WebサーバのNginx、ミッションクリティカル対応の商用版「NGINX Plus」リリース
- NGINX Unitが正式リリース。PHP、Go、Pythonなどに対応した軽量アプリケーションサーバ
同社はこれらの機能を活かして企業のマイクロサービスやDevOps環境への移行を支援するとしています。
さらに、NGINXの開発者であり同社創業者のIgor Sysoev氏とCEOのGus Robertson氏によると、マイクロサービスにおけるコンテナ内のプロキシサーバとしてサービス間の通信にもっとも使われているのがNGINXであり、サービスメッシュの基盤となっているとして、同社はこれを基に現在サービスメッシュ関連の新戦略を準備中であると説明しました。
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NGINX開発者のIgor氏は今回の来日が2回目。1回目の来日時には、なぜNGINXを開発したのか日本の俳句に興味があることなどを詳しく話してくれました。
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